今、自衛隊が担う任務は増え続ける一方、人材不足が深刻で、防衛省の有識者会議の報告書には「高度な装備品を運用する人材確保がままならなければ、防衛力を発揮することはできない」と記されている。7月、夏休み中の高校生、大学生が自衛隊を体験するイベントが東千歳駐屯地で開かれ、約240人が集まった。定員数が約24万人に対して、不足しているのは約1万6000人だが、少子化を考えると、人材はより減っていくことは必至。さらに部隊内でのセクハラ、パワハラ問題の表面化、候補生による銃撃事件など隊員募集に逆風となる事案が相次ぐ。それでも、隊員たちは積極的に話しかけ、高校生からの質疑に丁寧に答えるなど、勧誘活動を行っていた。自衛隊では隊員不足も考え、最新鋭の護衛艦も導入している。