SNSをきっかけに犯罪に巻き込まれるケースを防ごうと、日本で生活する外国人らによる全国初のサイバーボランティアが活躍している。埼玉・さいたま市にある日本語学校「東京日語学院」で、ベトナム人の生徒らが取り組んでいたのは、犯罪に繋がる可能性があるSNSの投稿を探すサイバーパトロール。通称「フォーシブ(FRCV)」と呼ばれるサイバーボランティアで、日本で生活する在留外国人などで構成される全国初の組織。口座や通帳の売買など犯罪に繋がる可能性がある投稿を探す。省略した言葉やネットスラングなどへの対応も期待される。銀行口座やマイナンバーカードを買うなどとうたった投稿を見つけ、警察へと連絡した。連絡を受けた警察はその投稿が犯罪に繋がると判断した場合、警告を行う。警告によって投稿が消えたり、次の投稿が途絶えたりするケースも多い。埼玉県警組織犯罪対策第二課・小原圭課長補佐「在留外国人を含めた県民の安全と安心を確保していく」と述べた。先月発足し、現在はベトナム語のみに対応しているフォーシブ。埼玉県警は今後、対象とする言語などをさらに増やしていきたいとしている。