新年度を迎え新たな生活が始まるいま、出費がかさむうえ物価高騰が生活を直撃。ものを捨てずに再利用するリユース市場が拡大、ことしは3兆2500億円規模に達すると見込まれている。不用品などを買い取りインターネットなどで販売する出張買取24時の出張買い取りの現場に同行。3月上旬東京都内の賃貸マンションから引っ越す女性の依頼。売りたい品物は2024年製中国メーカーの洗濯機、冷蔵庫、電子レンジは10万円の購入だったが買い取り額は3000円。時期により買取依頼が多い品物は在庫が増え高値がつきにくいという。千葉県柏市にある日本そば店は去年9月に店主が亡くなり店は廃業し店舗を兼ねた家をたたむ。買い取れるものがないか店舗と生活スペースを大捜索、冷蔵庫、マッサージチェア、洗濯機、収納家具、エアコン、フィギュアなどを査定すると買い取り額の合計17万5000円だった。急遽の午後8時のテレビを売りたいという男性からの依頼があった。土木関係の仕事をしている男性は月末の給料日前はいつも金欠で家にあるものを売るなどして生活しているといい7000円で買取成立となった。中国出身の女性が営んでいた手作りドーナツの店は2年前にオープンしたが閉店することになった。業務用の冷蔵庫や作業台、流し台などで買い取り額は7万3000円だった。このあと買取専門家がリユース業界の実情を語る。