NHKの総合テレビで先週まで放送された「しずかちゃんとパパ」では娘が父親の耳や口の代わりを務め、社会との接点だけでなく日常生活にも欠かせない存在となっている姿が描かれた。こうした聴覚障害の親を持つ子どもはコーダと呼ばれ、国内には推計で約2万2000人ほどいるそう。小学5年生の松下理音さんと4年生の妹の佳冬さんは両親がともに耳が聞こえないため、親子の会話は手話が中心だそう。スーパーで買物をする際にも手話でやり取りを行い、レジでは店員との間に入りお手伝いしていた。しかし急遽参加することになった祭りの打ち合わせでは理音さんにとって初めて聞く言葉もあり、手話でどう伝えればいいかわからなくなってしまっていた。母親は娘たちに感謝する一方で、今後は子どもたちの時間を作って応援していきたいなどと話した。