牛丼チェーンが人件費を価格に乗せるために深夜料金を導入した。「ダイナミックプライシング」と呼ばれるこうした動きは、さまざまな業界に広がっている。16日夜、関東の1都6県の松屋で本格導入された深夜料金。午後10時〜午前5時まで、牛めし並盛は430円から460円に。牛丼チェーン店では4月にすき家も深夜料金を設定。ニッセイ基礎研究所・久我尚子上席研究員は「元々飲食店とかコンビニエンスストアでは、深夜帯のアルバイト代は日中よりも高く設定されているので、企業としてはコストがかかっている時間帯。企業の利益を得る上でも価格転嫁をせざるを得なくなってきた」「(さらに最近では)リアルタイムでデータが流通して、サービス提供側としても利用者側としてもデータをうまく活用して、自分のライフスタイルに合った消費行動ができるようになっている」と述べた。時間帯や需要に応じて価格を調整する「ダイナミックプライシング」が広がりを見せている。都内のサウナ施設の例を紹介。アプリで混雑具合が事前に分かるため、忙しいビジネスマンを中心に人気があるというが、特徴は他にも基本料金は1500円だが、利用客が定員の半分を上回ると自動的に2200円に上がる。