今日から運行が再開された無料の路線バス「すずバス」。運転手も被災し、人手が足りない中、通学・避難所生活などでの移動手段確保のため、臨時便も含め6ルートで運行再開。一方で震災前から大きな課題となってきた住民の高齢化。能登町で民生委員を務める中玲子さん。3地区を見回って支援物資を届けたり、高齢者の相談に乗ったりしている。向かった先は1人で暮らす87歳の竹中みどりさんの自宅。地震で壁が剥がれるなどの被害はあったが、避難所に行かず自宅で生活を続けている。中さんが担当する約70世帯のうち高齢者の1人暮らしは11世帯。避難所暮らしを敬遠し、自宅で過ごす人が多いものの、行政の支援は行き届かず。中さんは「行政の入り込む余地もないので私たちが動いて話をしてきている。1人暮らしの人は1人暮らしで大変だけど家族の人は家族分の水とか確保しないといけないし」と話す。避難所以外で生活を続ける被災者をどう支えていくのか、復旧・復興への大きな課題。