鶴岡八幡宮や小町通りがある鎌倉駅の東口とは違い、西口は観光客があまりいない穴場で駅から伸びるのは地元民が行き交う静かな御成通りである。うっかり見落としてしまいそうな細い路地に入ると、その奥にひっそりとあるのが昭和46年に創業したお好み焼きの「津久井」。定番は13種類もの具材が入る「津久井天」とお店の方が目の前で焼いてくれる「豆腐焼き」である。第17位は「地元民の行きつけ」。若宮大路から1本入った路地裏で26年続くのは「甘処 あかね」である。カウンターだけの小さなお店に地元民が集っている。「煮あずき煎茶セット」はふっくらとして上品である。そして夜になるとのれんはあかねから小料理屋「よしろう」へ。店名の由来はフランス映画の字幕の名工と言われた翻訳家・秘田余四郎からである。女将は彼の娘さんであった。女将が生きた地ダコから作る甘煮をはじめ、酒の魚はどれも秀逸である。中でもしらすとネギのオムレツは常連さんのイチオシメニューである。
