これまでクレームがないというこのお店。店長の市川さんは、なぜ「認知症の人だけが働く食堂」を始めたのか。17年間、介護福祉士として働いていた市川さん。高齢者施設で、認知症患者と向き合う中で、ある思いが芽生えた。「認知症だからといって、何でもかんでもやらせなくなると、やるという経験が減れば、人はどんどんやれなくなるに決まっている。もっと認知症の当事者にとって選択できる場所があってもいいと思う」と語る。その思いから、時給を支払い、一般雇用する食堂を始めた。雇う条件は、認知症の診断を受けていることと、働きたいという意欲だけ。忘れても、間違えても、失敗しても、やりたいことやってほしい。店長の思いは従業員に届いていた。従業員の中根さんは「ここにいればお客様も見えるからうれしいし、楽しい」と話した。この日も店内は満席で大忙し。今後、こうした選択肢がさらに広がるためにも、市川さんが目指しているのは、継続。1番最初に始めたものとしてやり続ければ、雇用し続けられることが証明できるので、だから続けることを大切にしているそう。
住所: 愛知県岡崎市久後崎町キロ7-1
