今月1日の石破総理大臣の就任から衆議院の解散まで8日と戦後最短となった今回。選挙が公示されるまであと6日と時間がない中、自治体では選挙の準備に追われている。葛飾区の選挙管理委員会では8人の職員が不在者投票のための郵便物の用意をしたり区役所の各部署に電話をかけて協力を依頼したりと準備に追われている。投票所となる区内の9つの中学校では文化祭の期間と重なるため、教育委員会の職員が来て会場の掲示物などをどうするか打ち合わせていた。今回、選挙区が5つ増える東京では有権者が57万人余りの足立区は従来の開票所だけでは手狭になることからある対策を取る。区役所を訪れた人を出迎えるエントランスロビーが次の衆院選で開票所として使われることになった。吹き抜けの構造のため一般の人が開票作業を見る参観エリアを設けやすいということでここを使うことに決めた。一方、ユネスコの無形文化遺産にも登録された栃木県鹿沼市の秋まつりが今週末の12日と13日に開かれる。市役所では多くの職員が祭りの準備に追われる中、選挙の準備が重なった。会議室が祭りの準備などに使われているため投票箱や開票作業の機械を保管するため職員用の休憩室を使うことになった。その投票箱が不足する自治体もある。茨城県つくば市ではもともと27日に市長と市議会議員の選挙が予定されていた。そこに衆議院選挙が重なり3つの選挙が同じ日になった。必要な投票箱はおよそ430で130個ほど足りず、ほかの自治体から借りるなどしてしのぐことにしている。選挙ポスターのデザインや印刷を請け負う会社には全国各地から注文が殺到。一部の自民党議員について公認か否かの決定がきょうになり印刷済みポスターの文言が一部使えなくなったという。衆議院選挙は来週15日に公示、27日が投開票となる。