先月7日、金沢市寺町の料亭つば甚で開かれた「加賀料理をめぐる会」。金沢で最も長い歴史を誇る老舗料亭つば甚は、前田家お抱えのつば師だったが、おもてなしの料理が評判を呼び、350年前に料亭に転業した。当主として切り盛りするのは、おととし17代目の女将に就任した鍔裕加里さん(40)。新米女将をそばで見守るのは、母で大女将の正美さん。女将の仕事は、庭の掃除や掛け軸のかけ替え、季節の花の生け替えなど、料亭のしつらえを守る重要な仕事。加賀料理は、去年12月国の登録無形文化財となった。器やしつらえ、もてなしを含めた「総合芸術」としての評価。女将になって2年あまり、鍔さんが力を入れていることの1つがSNSでの発信。女将業の裏側を投稿し、ファンを増やしている。女将業にまい進する鍔さんが大切にしているのは、4歳の息子・琥太郎君とのひととき。先人たちが築いた歴史と伝統を受け継ぎ、時代にあった形で次の世代につなげる、鍔さんの挑戦は始まったばかり。
住所: 石川県金沢市寺町5-1-8
