先日の放送で所ジョージが大絶賛した洗面台。この石は去年の収穫祭で隈研吾が選んだ。伊達冠石の表面は酸化して赤茶色だが、切り口は本来の黒色。石を加工したのは石のプロ・神永大輔さん。今年7月、加工途中の様子を見せてもらった。上側に水を受ける窪みを作る前に洗面台として正面をどこにするかを決める。親方の金澤良行さんと隈研吾建築都市設計事務所の設計スタッフ・平林航一の意見が分かれた。最後に親方が折れ、平林航一さんが提案した向きに決定。続いては窪みを作る作業。まずはダイヤモンドの刃がついた機械で直径6cmほどの円柱状に削る。円柱状に切り出した芯棒を取り出す。少しずつ位置を買えて芯棒を取り出し、窪みを作っていく。その後、ノミで丸く加工したら、ダイヤモンドの刃がついたグラインダーで削っていく。外側から中心に向かって何本も切れ目を入れ、ノミで丸く削る。この作業を何度も繰り返し、おおよその形が見えてきたところでグラインダーを横に入れて削る。穴の大きさや深さは神永大輔さんの感覚で作っているという。削る作業が完了したら、窪みの部分を磨いて光沢を出していく。使うのは研磨パッド。数字が大きいほど目が細かく、今回は8段階に分けて磨く。何度も磨きを繰り返し、白かった窪みが黒くツルツルに。最後に排水用の穴を開け、母屋に運び込んだ。
