西尾久にある「どん平」では、豚バラ肉のかつに40年以上つぎ足しのデミグラスソースがかかっている。豚の角煮をイメージし、しょうゆ、酒、おからを合わせた煮汁で豚バラ肉を長時間煮ている。店は1950年に3代目店主・正高さんの祖母が創業した。2代目の父・一男さんが唯一無二の味を目指してとんかつを作った。正高さんは店を継ぐつもりはなかったが、一男さんから「お前が就職するなら店を閉める」と言われて残さなければいけないと考えたという。一男さんは2006年に他界した。長男の夕朔さんは小6のときボクシングの全日本チャンピオンになった。正高さんはは息子に継がせたいとは思っていない、好きなことをやっていいといい続けていると話した。夕朔さんは、将来のことは決まっていないが大変な仕事だとわかっているからやるんだったら気持ちを固めて貫き通したほうがいいと話した。
住所: 東京都荒川区西尾久2-2-5