仙台市の深沼海水浴場では、14年ぶりに海の家が復活した。かつての賑わいを取り戻そうと奮闘する店主の姿。深沼海水浴場の砂浜エリアにオープンした「海の家はっちゃん」。店主は76歳。震災前は海の家を営んでいた。仙台市唯一の海水浴場として賑わった深沼海水浴場。1日の来場者が2万人ほどに上ることもあった。砂浜には10軒ほどの海の家が並んでいた。震災前まで23年間、夏は家族と共に海の家で過ごした。今は仙台市内で妻とお好み焼きの店を営む店主。震災が無ければ夏場は海の家を続けるつもりだった。そうした中、仙台市から声がかかり、海の家を復活させることになった。看板は店主が手作り。今回、海の家の出店は店主のみ。かつての仲間への思いも看板に込めた。震災前の賑わいも知ってもらおうと当時の写真も飾ることに。海開きが行われ、昼前から晴れ間も広がり、海の家にも次々と海水浴客が訪れる。震災前の賑わいを再び。店主は熱い思いで海の家に立つ。