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「ひねもすのたり日記」 のテレビ露出情報

あさって、日本のラジオ放送開始から100年を迎える。各界で一時代を築いた著名人たちは戦争とどう向き合ってきたのか。きょう伝えるのは不朽の名作、あしたのジョーの作者、ちばてつやさん。実はちばさん自身の戦争の記憶が、作品にも影響していた。ちばてつやさん86歳。1941年、ちばさんは2歳のときに、旧満州の奉天へ渡った。終戦を迎えたのは6歳のとき。両親と3人の弟と共に日本への引き揚げを目指す。ちばさんは、このときの記憶を現在漫画雑誌で連載している作品の中で描いている。現地で始まった日本人への暴動。各地を転々とする中、ロシア兵に襲われたことも。引き揚げ船が出る港を集団で目指す途中、動けなくなったおばあさんを置いていかざるをえない状況が描かれている。1年がかりの引き揚げの道中で強く印象に残っているのは、飢えで人がひょう変する姿。帰国後、17歳で漫画家になったちばさん。当初はこうした戦争の記憶を描きたくないという思いもあったが、次第に無意識に描くようになったと今回の取材で明かした。代表作のあしたのジョーの中にも、その記憶から着想を得た場面がある。ジョーの対戦相手、韓国出身の金竜飛が子どものころに体験した朝鮮戦争のときの話。飢えて戦場をさまよっている時、倒れている兵士と食料を取り合いになり殺してしまう。その兵士の正体が彼の父親だった。ロシアによるウクライナ侵攻など今も世界で多くの市民の命や住みかが奪われている光景は、命がけだった自身の引き揚げ体験と重なる。そして日本にとっても戦争はひと事ではないと危機感を口にした。戦後80年。ちばさんは、今も自分の中に刻まれている戦争の記憶をこれからも漫画で描き続けていきたいと語った。ちばてつやさんは「戦争の話をこれからも続けていくのは私の責任でもある」とコメント。

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