化粧品大手のコーセーは、市場が拡大している東南アジアやインドでの販売を強化するため、タイの化粧品会社をおよそ120億円で買収すると発表した。販売が低迷する中国事業への依存度を下げ、新興国市場に向けた戦略を強化する方針。化粧品大手では資生堂も中国事業の低迷で業績が悪化し、ブランドの絞り込みなど経営の立て直しに迫られている。これについて、みずほ証券・宮迫光子シニアアナリストは「やはり中国の経済が悪くなっているのが一番の原因だと思う。コロナで中国に行けなくなったことで、中国のニーズをつかみきれなくなったというところでもビハインド(後手に回る)してしまったかなというところはある」と述べた。