山形県が開発し2年前に生産が本格化したさくらんぼの新品種「やまがた紅王」は実が直径3センチ前後と500円玉ほどの大きさがあり、糖度が高く酸味が少ないのが特徴。山形県内の生産者登録数もことし3月末時点で3080余と年々増加している。収獲の最盛期を迎えていて、東根市の後藤守の農園では30本の木で「やまがた紅王」を育てている。山形県によると、主力品種の「佐藤錦」は開花期の天候不順などで収穫量が減る見通しで、「やまがた紅王」は開花が早く天候にも恵まれたため順調に生育しているという。「やまがた紅王」は贈答用などとして県内外で販売され、去年の2倍以上にあたるおよそ70トンの出荷を見込んでいるという。