「プーチンの愛国教室」にでてくるのは、ロシアの地方の町の学校の日常生活。軍事・愛国運動の少年団に組織されたりという姿が日常生活で淡々と描かれている。映画はとても静かで、国民が悲しんだり怒ったりする光景は映し出されていない。誰もがプーチン政権のことも戦争のことも諦めていて、反対はせず悲しみや怒りはできるだけ外に出さないという姿。キーワードは「ささやかな反抗」。映画では主人公のタランキンがプーチン政権を向こうに回してたった1人で反抗している。タランキンさんは、プーチン政権にも戦争にも反対しているが、反対している人はたいしていないことはよく分かっているという。ただ、中高生のいたずらみたいにレディー・ガガが歌う米国歌を学校に流したりなどしている。この映画は、プーチン政権の国民に対する強制や動員だけでなく、それを受け入れている人たちの日常を捉えている。映画の中にはプーチン政権の熱狂的な支持者はほとんど出てこないが、現実を黙って受け入れる人ばかりで満たされている。隠し撮り映像なので、ロシアの町に住む人々の姿がそのまま捉えられているという。ロシアのウクライナ侵攻は今でも続いている。ウクライナもそうだが、攻め込んだロシア軍の兵士も毎日1000人以上亡くなっていると報道されている。映画は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞。他にも数々の映画賞を受賞。映画は10月3日から公開。
