東京都内などに9店舗を展開するスーパーアキダイ。創業者で社長の秋葉弘道さんは厚生年金加入者を増やそうとする年金制度改正に懸念を示している。社会保険への加入により年収が減るいわゆる「年収106万円の壁」。厚生労働省は、この106万円の壁を撤廃するとともに年収156万円未満に限り企業側が保険料の負担を増やせる案を示した。現在、パートなどの短時間労働者が厚生年金に加入する要件は従業員数51人以上の企業で週20時間以上働き賃金が月8万8000円以上、つまり年収に換算すると106万円以上などの要件全てを満たした場合と定められている。それが、検討されている案では週20時間の壁はそのまま残る。アキダイのパート従業員はおよそ160人。そのうち、106万円の壁を意識して働き控えをしている従業員は20人ほどだという。番組が話を聞いた従業員は手取りが減ることなどを懸念し厚生年金に加入しない道つまり週20時間以内の勤務を希望するという。これが新たに生じる可能性が指摘される「週20時間の壁」。