約1年ぶりに米中首脳会談が開かれた。加藤さんは「バイデン大統領はAPEC首脳会談とは別で米中首脳会談開催用という名目で習近平さんに招待状を送付した。イエレン財務長官、ニューサムカリフォルニア州知事が空港にで迎えるほどの厚遇ぶりだった。中国側も国産高級車を空輸して現地における習近平さんの移動に使うほどの気合の入れようだった。米中閣僚の往来など半年ほどの地ならしを経て実現した首脳会談。当日は10時すぎから16時ごろまで正式な首脳会談、2人だけでの会話、ワーキングランチ、庭での散歩と内容は盛りだくさんだった。成果はあったと思う。気候変動、AI、麻薬捜査協力分野での作業部会の設置、最大の成果は国防当局や軍同士の対話再開。中国側がアメリカが守っていないと判断すればすぐさま停止される可能性もありもろいという見方もある。習近平さんがバイデンさんに先端技術をめぐる中国企業への制裁解除を要求したがバイデンさんは応じなかった。中国側は過去にバイデン政権が承諾したという4つのしないと1つの意図しないを履行してくれと要求。アメリカが文面通り守ると思えないので摩擦は続くと思う。中国経済は依然苦しい。米中関係こそが重要だという雰囲気だった。米中関係が回復せずに経済回復はないという雰囲気。秦剛・李尚福外務国防を担当する大臣が解任された。2人は対米外交、軍事関係の改善にとってトゲになっていた。2人の解任は米中改善のきっかけとなった。習近平さんはバイデンさんにアメリカは中国の平和的な統一を支持すべきと言った。中国は強軍化をねらっている。この観点から腐敗を取り除こうと軍内粛清が進んでいる。強大な軍事力に依拠しつつ台湾海峡をめぐってアメリカと一戦交えることは避けたい。中国が解釈する平和的統一を作っていくと思う。アメリカに介入させない局面を作ろうとしている。日本の経済、安全保障環境が直面する米中対立、中国経済、台湾有事でとらえる。米中が安定してハイレベル協議が行われていれば台湾海峡の軍事衝突の可能性は低くなる。台湾有事が顕在化すれば中国経済は深刻なダメージを受ける。米中首脳会談の背景には習近平政権として外部環境を整えることで景気回復を促したいという本音。日本の企業、政府は三角形を念頭に自社、自国の生存と成長を考える必要がある」などと述べた。