パリ五輪開幕まで8日。現地・パリで調整をしていたのが、リオ五輪でカヌー競技アジア勢初となる銅メダルに輝いた羽根田卓也(37)。羽根田は5大会連続出場となるパリ五輪へ、練習を公開した。羽根田とともに練習をしているのは、22歳で五輪初出場の後輩・田中雄己(アジア大会で銀メダル)。後輩・田中雄己について、羽根田は「田中はかなり伸びているので、自分でもいい刺激を受けている。ニューウェーブと一緒にパリ五輪に臨めることが楽しみ」と話す。川沿いを散歩する人たちのすぐ横で練習をしている2人だが、パリではカヌー競技の注目度は非常に高いという。羽根田は「パリ五輪では、スラローム競技が人気競技。パリ五輪2024大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長も、自分のライバルだった選手。よりカヌー熱が高まるパリ五輪になる」と話した。きのう、37歳の誕生日を迎えた羽根田は、今年1月にZIP!が取材した際には、五輪の緊張感について「朝ごはんが喉を通らない」と話していた。それでも5回の五輪で培ってきた経験は、武器になるという。羽根田は「回数を重ねるごとに(五輪が)怖い未知なものから、五輪がより近い距離になって、楽しみなことが増えた」と話す。5回目の五輪への思いについて、羽根田は「新しいチャレンジ。自分の中で、すごく大きな東京五輪が終わって、また1から五輪を楽しもう、チャレンジしようという気持ちでパリ五輪に臨んでいるので、チャレンジャーな気持ちでまた臨みます」と話す。羽根田はリオ五輪では銅メダルを獲得したが、東京五輪では10位に終わり、悔しくて涙を流したシーンも印象的だった。カヌー・スラロームは、来週土曜日からパリ五輪の予選が始まる。