19日にイラン北西部でライシ大統領が乗ったヘリコプターが墜落した事故。イランメディアは搭乗者全員が死亡したと報じた。現場を捉えたとされる無人機からの映像では山林の一部が焼け焦げヘリコプターの尾翼のような物も見える。ロイター通信によると、イラン当局者の話として「機体は完全に燃え尽きてきた」という。一行は山岳地帯でのダムの開所式典に出席後、事故にあったとみられる。反欧米の強硬派として知られるライシ大統領。イランでは国家のナンバー2とされ、国政全般の最終決定権は最高指導者ハメネイ師にある。ライシ大統領はハメネイ師の後継者候補と目されている。イランの政治アナリストは「激しい権力闘争が予想される。すでに始まっているかも」と指摘。イランで混乱が起これば中東情勢へ影響する可能性がある。この事故がイスラエルとの関係に影響するかもしれない。