イランの核開発に関するアメリカとイランの5回目の高官協議が行われ、双方はともに一定の進展があったという認識を示した。協議に先立ちアメリカのウィトコフ中東担当特使は18日、アメリカメディアに対し“われわれのレッドラインはウラン濃縮だ、1%たりとも認めない”と述べ、イランにウランの濃縮活動を完全に停止するよう求めた。これに対しイランのアラグチ外相が23日SNSで“完全な停止を求められれば協議の打ち切りも辞さない”と強く反発していた。ウランの濃縮活動の扱いをめぐりどれだけ歩み寄りがあったかは明らかになっておらず、双方は意見の隔たりの解消に向けて次の協議の開催を調整することにしている。