先週、新たな法律が成立した巨大IT企業の規制について。スマホソフトウエア競争促進法は、アップルやグーグルといった巨大IT企業に対し、競走を妨げる禁止行為をあらかじめ示して規制する法律で、今月12日に参議院本会議で可決・成立した。新たな法律では、公正取引委員会が今後指定する企業に対し、毎年度、規制の順守に向けた報告を求めるほか、違反した場合は課徴金を支払わせることにしている。ただ、巨大IT企業に対応する人員は現在20人程度にとどまっていることから、公正取引委員会はデジタル分野の知見を持つアナリストや弁護士といった専門人材の採用の拡充などを進める方針で、来年末までに始まる本格運用に向けて対応を急ぐことにしている。