米国の時価総額上位企業:1・アップル、2・エヌビディア、3・マイクロソフト、4・アマゾンドットコム、5・メタプラットフォームズ。上位3社の企業が、対話型AIChatGPTを手がけるオープンAIに出資する可能性が報じられた。サムアルトマン氏が率いるAIスタートアップ、オープンAI。29日にはChatGPTの利用者が2億人を超えたと発表。この9か月で倍増した。オープンAIは、これまで2兆円規模の出資を受け入れるなどマイクロソフトと蜜月関係を築いてきた。報道によると、オープンAIが新たに実施する数千億円規模の資金調達に、マイクロソフトだけでなく、アップルやエヌビディアも参加する可能性があるという。実現すればオープンAIの企業価値は1000億ドル(およそ14兆5000億円)に達する見込み。アップルなどには、生成AIの開発で先行するオープンAIとの関係を強化したい狙いが。オープンAIにはマイクロソフト以外からも広く出資を受け入れ、独占禁止法の監視の目を避けたい思惑があるとみられている。巨大な資金が特定の企業に集まり、一層、加速しそうなAI開発競争。オープンAIやGoogleなど多くのAI開発企業が集結するカリフォルニア州の議会は29日、一定の開発費を超えるAIに対して安全性テストなどの導入を義務づける法案を可決した。開発を阻害するとしてAI企業からの反対が多い中、州知事が法案に署名するか注目されている。