明日未明にはじまる大統領就任式は新旧大統領が議事堂へ向い、就任宣誓・演説を行い、前大統領を送別する形となる。昼食を終えてパレード・舞踏会を行っていくのも特徴となっている。今年はワシントンが極寒となっていることから宣誓・演説は40年ぶりに議事堂内で行われ、外を歩くパレードも中止となり屋内でのイベントに変更されている。寄付金で大統領就任式は大半が行われるが、2017年の就任式は1億700万ドルだったのに対し、今年はGoogleやトヨタ自動車などが寄付を行い2億ドル規模にのぼる見込み。専門家の中林美恵子氏はトランプ氏への恐れから支持の既成事実を作りたいとの思惑を指摘している。今後は大統領令が焦点となると見られ、トランプ氏は「独裁者にはならない 初日を除いては」と言及している。大統領令は議会の承認が不要であり、これを用いて関税引き上げや不法移民の強制送還を目指すものと見られる。また、2021年の議会襲撃で有罪となったトランプ支持者への恩赦や、気に入らない官僚の大量解雇に手を付ける可能性もあると中林氏は見ている。