きょうのテーマは、パラ競泳 成田真由美さんがのこしたもの。日本の障がい者スポーツの黎明期から活躍し発展を支えてきた。アトランタ大会から合計6回出場し、金メダルは日本選手最多の15個で、特にアテネ大会は6つの世界記録を打ち立てた。以降は、クラス分けに泣かされた。一度引退するも、2013年に東京大会開催が決まると復帰を決めて、リオで復帰し、東京大会では50m背泳ぎで6位に入賞した。障がいがあっても年齢を重ねても誰もが可能性を持っていると示した。成田さんは23歳で友人に誘われて水泳を始めたが、初めての大会帰りに居眠り運転の車に追突され頚椎損傷し、左手まひとなって体温調節が困難になった。そのため、量より質を重視したトレーニングを重ねてきた。競技を始めた頃、障がい者スポーツはリハビリの延長で、アトランタ大会は日本での報道がほぼ皆無だったが、実績を積み上げパラリンピックの認知度向上に寄与し、多くの選手に影響を与え競技力の向上へとつながった。成田さんはスポーツの延長線上にある生活にも思いをはせてほしいと述べていて、全国で子どもたちに講演を行っている。障害のある人を特別市するのではなく、ひとりの人として自然に接してほしいとしている。