和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されている4頭のジャイアントパンダは6月末ころ、中国にすべて返還されることが発表された。パンダの町として知られる白浜町。人口約2万人の町に年間約295万人の観光客が訪れていたが、町長も戸惑いを隠せない。現在日本にいるパンダは6頭。和歌山の4頭は6月末ごろに中国に返還され、東京・上野動物園の2頭も来年2月が返還期限となっている。中国のパンダが初めて日本に来てから50年あまり。日本で暮らすパンダがいなくなるかもしれない事態に。上野動物園がある東京都は中国側と次のパンダに向けた話し合いを希望している。和歌山県のアドベンチャーワールドも「また来てもらえるように中国側に働きかけていく」としているが、新たなパンダがくる目処は立っていないという。元和歌山県知事の仁坂氏は「日本側が決める話ではない。基本的には中国政府の意向を反映するだろう」と話す。オーストラリアの場合、新型コロナの発生源をめぐり関係が悪化する中、パンダの貸し出しが決まった。関係改善の狙いがあったとみられる。アメリカの場合も中国への強硬な姿勢をやわらげるためなのか、パンダ外交を展開。日本にリーリーとシンシンが来た2011年当時は、尖閣諸島問題で日中関係が悪化していたタイミングだった。今の日中関係においてパンダを貸し出すとすれば、どんなタイミングが考えられるのか。柳沢記者は「日米が組んで中国と対立するという事態を中国は警戒している。今後も何らかの交渉の中でパンダを手土産として利用することが十分考えられる」と話した。
住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399
URL: http://www.aws-s.com/
URL: http://www.aws-s.com/