鈴木医師によると、日本における食習慣では、アニサキスが食事を通して頻繁に体内に入ってきている可能性があるという。何度も体内に入り込んだ人の一部で、アニサキス本体や吹き出したアレルゲンが原因となって、アニサキスアレルギーを発症する可能性もあるという。アレルギーは一度発症すると、加熱調理し死滅したアニサキスが体内に入っても、抗体が過剰に反応し、じんましんなどのアレルギー症状があらわれる人もいるという。アニサキスの死骸やフンが魚のだしにわずかに入っていただけでも、症状を引き起こす可能性があるという。アニサキスアレルギーは、血液検査で判別できる。アナフィラキシーは、重度のアレルギー症状のことで、命に関わる症状が起きるアレルギー反応。アニサキスアレルギーでも、アナフィラキシーが起きる可能性は否定できないという。