21日にトランプ大統領の出迎えを受けた南アフリカのラマポーザ大統領。トランプ大統領を喜ばせようと秘策を用意していたがゴルフ好きのトランプ大統領の元に南アフリカ出身のゴルフ選手2人とアプローチ。大統領自らゴルフを嗜んでいると和やかな雰囲気だった首脳会談。しかし、トランプ大統領は南アフリカ国内の白人への攻撃を呼びかける動画をラマポーザ大統領に見せると、白人が迫害されているという内容の記事が多くあると一方的に主張。これに対しラマポーザ大統領は、すぐさま反論。主張の違いが浮き彫りになった。トランプ大統領が展開した南アフリカへの批判について、そのきっかけは南アフリカ政府が今年1月に制定した財産収用法にある。長年放置されている土地などを補償無しで収用できるという法律で、南アフリカは少数の白人が大多数の黒人を支配したアパルトヘイトの名残があり、今でも人口の7%の白人が農地の70%を所有している。法律は、歴史的な格差を是正することが目的。しかし一部の白人は差別されていると反発。そうした中で、トランプ大統領は今月南アフリカの白人を難民として受け入れ、大使に国外退去を要求するなど、外交的な圧力を強めている。南アフリカの一部の白人の訴えが今回のパフォーマンスにつながっているとみられる。外国首脳との衝突は過去にも。今年2月には、ウクライナのゼレンスキー大統領と激しい口論に。今回の会談後にはアメリカのメディアは、世界各国の指導者にとって大統領執務室は危険地帯だと指摘。ホワイトハウスを訪問する時は大統領との良好な関係を築き、自国での信頼を回復する貴重な機会というだけでなく大統領による突然の攻撃をうけるリスクを伴うとしている。