物見小屋に連れて行かれたチャンカワイはアフリカゾウを見つけた。アフリカゾウは世界最大の陸上動物で尻尾の長さは約1mだが、チャンは300m先にあるゾウの尻尾を認識することができた。正午になり視力測定。狩りの名手であるナニさんが検査マークのついた矢を放ったが、マークが下を向いてしまい、駆け寄って向きを直した。チャンはマークがあることは確認できたが、開いている向きは分からなかった。手応えを感じたチャンは物見小屋から遠くを見続けた。一緒にいたナニさんはクドゥを見つけた。クドゥは胴体の白い横縞模様が特徴的でアフリカ南部では珍しくないが、日本では見ることができない。テントに戻ったチャンは100m先にいた村人の細かな挙動を目で追うことができた。ウォータールーツと呼ばれる水分をたくさん含んだ植物の根っこはナミビアの地で貴重な水分補給源となっている。チャンにも分けてくれた。