状況の背景には長期政権になるにつれて与党ANCの間で広がった驕りが背景にある。南アフリカでは5年に一度総選挙が行われる。10年前から汚職体質などが原因でANCがへの信頼が揺らいでいた。2014年の選挙ではANCが得票率62%で勝利したが今回の選挙では世論調査ではANCの支持率は約45%で初めて過半数割れをするのではないかとの見方も出ている。そうなった場合は連立政権となる可能性が高い。2013年にマンデラ氏が亡くなった直後に人種を問わず多くの市民が集まり虹の国の理想を諦めたくないと口を揃えて言っていた。アフリカの長期政権が続く他の国では表立った政府の批判が難しいが、南アフリカでは表現の自由は守られている。南アフリカはG20などにも名を連ねており、多くの日本企業も進出している。