- 出演者
- 南利幸 井上二郎 赤木野々花
20日台湾で民進党の頼清徳氏が新しい総統に就任し、演説で中国に向けてこの地域の平和と安定を呼び掛けた。一方で“民主主義や平和”をキーワードにして今の台湾と中国の違いも強調。しかし中国では“台湾は中国の一部”だとする中国の主張を真っ向から否定し強く反発。台湾周辺で軍事演習を行った。
その今から30年前南アフリカでは少数派の白人が支配する“アパルトヘイト”人種隔離政策が撤廃されすべての人種が参加する選挙が行われた。その撤廃を主導して黒人初の大統領となったネルソン・マンデラ氏は南アフリカを人種に関係なく誰もが共に暮らし発展する“虹の国”にしようと訴えた。それから30年南アフリカの現状を取材した。今“虹の国”の理想を追い続け注目を集める自治体がある。市民の7割近く黒人が占める南アフリカ・ウムゲニ市。クリス・パッパス市長はズールー語を流暢に話し黒人・白人関係なく耳を傾けた。取り組んでいるのは市民総出の街づくり。パッパスさんは「外見は違っても同じ言語なら彼らと分かり合うことができる」と話す。かつてはゴミだらけで治安も悪かった町。パッパスさんは住民全員に呼びかけ清掃活動を実施した。観光名所の滝には次第に観光客も戻ってきた。マンデラ元大統領が掲げた虹の国の理想を地道な取り組みで追い求めていこうとしている。南アフリカではアパルトヘイト撤廃運動を主導した政党が30年に渡って政権を維持してきた。撤廃したあとも人種間の格差は思うように縮まっていない。経済の低迷や治安の悪化もあり国民の不安は高まっている。来週29日に総選挙の投票日を迎えるが与党には厳しい目が向けられている。
選挙戦最中の南アフリカ。かつてアパルトヘイト撤廃運動を主導したANC(アフリカ民族会議)は政権の維持を訴える。南アフリカでは長期政権化で政府機関などに汚職がまん延。国営電力会社も不正の温床、電力供給が滞り経済低迷。この30年で国は衰退しているという不満が国全体に広がる。アパルトヘイト撤廃後政府が整備した住宅団地は政府に水道整備を求めた。団地に一つだけ共同で利用する水道が設置されたが水が出たのは数回だけだった。住民たちは約1km先の枯れた川に向かう。穴を掘りそこで生活に使う水を掘り出している。黒人も白人もともに発展していこうというネルソン・マンデラ氏の理想。一方“共生の理想”を諦める人も出てきている。ある集落には白人だけが生活している。国民が人口の8割を占める南アフリカには白人が1割以下しかおらず、白人の文化を守ろうと集落を作った。移住には厳しい条件を設け自分たちの言葉や宗教的価値観を重視しながら自給自足に近い生活を目指している。住民同士は顔見知りで、凶悪犯罪が多発する南アフリカでは珍しく子ども達だけで歩き回る姿も見られる。こうした集落に移住を希望する白人は増え続けている。
状況の背景には長期政権になるにつれて与党ANCの間で広がった驕りが背景にある。南アフリカでは5年に一度総選挙が行われる。10年前から汚職体質などが原因でANCがへの信頼が揺らいでいた。2014年の選挙ではANCが得票率62%で勝利したが今回の選挙では世論調査ではANCの支持率は約45%で初めて過半数割れをするのではないかとの見方も出ている。そうなった場合は連立政権となる可能性が高い。2013年にマンデラ氏が亡くなった直後に人種を問わず多くの市民が集まり虹の国の理想を諦めたくないと口を揃えて言っていた。アフリカの長期政権が続く他の国では表立った政府の批判が難しいが、南アフリカでは表現の自由は守られている。南アフリカはG20などにも名を連ねており、多くの日本企業も進出している。
塩野義製薬が開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、24日開かれた厚生労働省の専門家の部会で使用することを了承。厚生労働省が正式に承認する見通し。今回のワクチンは従来型のウイルスに対応するワクチンのため、実際の接種には使われない見通しで塩野義製薬は厚生労働省の承認を得た上で変異株に対応したワクチンでも追加申請を行う方針。
マダニに噛まれることで起きる感染症SFTS「重症熱性血小板減少症候群」の治療薬として24日厚生労働省の専門家部会は抗インフルエンザ薬「アビガン」の適応を広げて使用を認めることを了承。厚生労働省が正式に承認する見通しで承認されればSFTSへの世界で初めての治療薬となる。
今月21日シンガポール航空の旅客機が激しい乱気流に巻き込まれタイの空港に緊急着陸。73歳の乗客一人が死亡した事故、ケガ人は100人以上で入院は48人(24日時点)。事故を受けてシンガポール航空は乱気流対策の強化を明らかに。シートベルト着用サイン点灯時は・食事の提供を中断・客室乗務員も席でシートベルト着用・トイレ中や助けが必要な乗客にシートベルト着用を呼びかけるとしている。
田植えを教えるのは富山県氷見市のコメ農家・澤武俊一さん。澤武さんは2ヘクタールの田んぼでコシヒカリなどを育てていたが3分の1が能登半島地震で作れなくなった。液状化の砂が混じり土の質が変化、自身の影響で田んぼが用水路より高くなり水も行き渡らなくなった。澤武さんのように被災した農家を支援しようとJAなどは代替となる作物を提案。地元の特産ハトムギは少量の水で栽培され転作の交付金もあるためコメと同じ程度の収入が見込めるという。ハトムギを育てた経験がない澤武さんに地元の営農組合がある提案をした。澤武さんの田んぼと営農組合の田んぼを交換し、澤武さんは営農組合の田んぼでコメを育て、営農組合は澤武さんの田んぼでハトムギを育てるというもの。新たな田んぼで田植えを始めた澤武さんは支援への感謝の思いを胸に今年も美味しいコメを作るための一歩を踏み出した。富山県によると、主な用水路の応急復旧は先月までに終えたということで、今後は秋や冬に農地や用水路で工事を進め、再来年度中の本復旧を目指している。
火持ちと適度な火力がある日向備長炭。担い手不足の町に移住し見習いとして向き合う日々の山本さん。地域のベテランたちが交代で技術を教える。山本さんは「自分でやらないとわからない、自然との闘いみたい。それが魅力」などと話した。
為替と株の値動きを伝えた。
気象情報を伝えた。
気象情報を伝えた。カラリとした陽気になる。