田植えを教えるのは富山県氷見市のコメ農家・澤武俊一さん。澤武さんは2ヘクタールの田んぼでコシヒカリなどを育てていたが3分の1が能登半島地震で作れなくなった。液状化の砂が混じり土の質が変化、自身の影響で田んぼが用水路より高くなり水も行き渡らなくなった。澤武さんのように被災した農家を支援しようとJAなどは代替となる作物を提案。地元の特産ハトムギは少量の水で栽培され転作の交付金もあるためコメと同じ程度の収入が見込めるという。ハトムギを育てた経験がない澤武さんに地元の営農組合がある提案をした。澤武さんの田んぼと営農組合の田んぼを交換し、澤武さんは営農組合の田んぼでコメを育て、営農組合は澤武さんの田んぼでハトムギを育てるというもの。新たな田んぼで田植えを始めた澤武さんは支援への感謝の思いを胸に今年も美味しいコメを作るための一歩を踏み出した。富山県によると、主な用水路の応急復旧は先月までに終えたということで、今後は秋や冬に農地や用水路で工事を進め、再来年度中の本復旧を目指している。