県の防疫訓練は例年、口てい疫や鳥インフルエンザを想定しているが、ことしは初めてアフリカ豚熱を想定して行われ県内4つの会場で県と都城市の職員合わせて110人が対応にあたった。訓練は都城市の養豚場でアフリカ豚熱が発生した疑いがあるという想定で行われ、職員たちは発生が疑われる養豚場の周辺の養豚農家に対して、ブタの移動の自粛や車両の消毒の徹底を要請するなど手順を確認していた。アフリカ豚熱はヒトには感染しないが、ブタやイノシシが感染すると致死率はほぼ100%とされ、発生すると畜産業への影響が懸念される。去年12月から韓国の南東部・プサンで野性のイノシシへ感染が拡大し国内でも警戒感が高まっている。