世界が注目するアリ・アスター監督。2020年公開の「ミッドサマー」は、白夜の中行われる異様な祭に参加した主人公が、徐々に精神を崩壊させていく恐怖を描き、様々な映画祭で評価された。去年公開した「ボーはおそれている」では、常に不安にかられている男が妄想や幻覚に飲み込まれていく様を表現した。「パラサイト 半地下の家族」で知られるポン・ジュノ監督が“過去に見た中で一番圧倒された”と絶賛し、日本でも多くの俳優がファンを公言する今最も勢いのある監督の1人。そんなアリ監督の最新作「エディントンへようこそ」。舞台はコロナ禍の小さな田舎町、マスクを付ける付けないという小さな諍いが、やがて町全体を巻き込む暴動へと発展していく物語。アリ監督は、この映画が疑問を呈しているのは「私たちが進んでいるこの道のりでいいのか?」だと話し、SNSやインターネットから膨大な情報が発信されたコロナ禍だが、監督が拘ったのはコロナが収束した今も情報に振り回される現代の人々の姿だと言う。
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