北大路欣也さんに話を聞く。ソフトバンクのCMの白い犬のお父さんの声をやっている。ある時はコミカルに、ある時は圧倒的な存在感を放つ。今年で芸能人生70年目を迎えたレジェンド、俳優・北大路欣也さん83歳。1943年京都市生まれ。13歳の時、「父子鷹」で俳優デビュー。共演したのは市川右太衛門さん。戦前から時代劇のトップスターとして活躍。映画の出演は300本超え、映画会社・東映の立ち上げにも参加し、取締役も兼任した偉大なる父。北大路さんはその後も着実に役者としての階段をのぼり続け、数々の名作映画やドラマに出演してきた。高倉健さんと共演した名作「八甲田山」では、当時「天は我々を見放した」が流行語となった。今回、北大路欣也さんが語ったのは、支えられ築きあげた自らの俳優人生。そこにあったのは各界を代表する3人の男たちとの出会いと別れだった。北大路さんが描いた高倉健さんの厳しい表情。それは北大路さんと健さん、2人の凄まじい歩みを物語っていた。役者として体作りにストイックだったという高倉健さん。その過酷なトレーニングに北大路さんも挑んだ。そして北大路さんは運命的な作品に出会う。1977年に公開された名作「八甲田山」。明治時代、極寒の八甲田山で行われた雪中行軍に参加した隊員約200名。そのほとんどが命を落としたという史実に基づいた作品。この作品で北大路さんは高倉健さんとダブル主演。日本アカデミー賞主演男優賞部門で優秀賞を獲得した。過酷な環境下での撮影、北大路さんは健さんの凄みを目の当たりにすることになった。撮影で使用した貴重なカバンを紹介。妥協なき役者魂、その真髄を間近で体感した北大路さん。ラストシーンでは撮影本番5時間前からリアリティーを追求するため、棺の中に入って待ち続けたという。そしてその夜、健さんから忘れることができない「まぁ一杯のめ、今日はありがとう」との言葉がかけられた。そして北大路さんの俳優人生を支えた偉大なる恩人は他にもいる。
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