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「アミタホールディングス」 のテレビ露出情報

宮城県・南三陸町の山間に建つ「南三陸BIO」は、環境問題の解決などを目指す京都の企業が運営している。施設内に入ってきたトラックが積んでいたのは生ゴミ。2015年からバイオガス発電を行っているこの施設。発電燃料の1つとなるのが町から集めた生ゴミ。同じく町内から集めたし尿や汚泥と一緒に生ゴミを発酵処理するとメタンガスができる。このメタンガスは発電機を通して電気に。現状、作られた電気は施設内で利用し、一部は売電。災害時に外部からの供給が絶たれたとしても電気を使え、避難所として施設の利用が可能となる。現在、年間約386トンの生ゴミ回収を行っている「南三陸BIO」だが課題もある。設備・発電に悪影響が出ることから対応できないものがあるという。100%回収を目指し研究を進めているが、現状は町民に分別の協力を依頼している。一見手間に思うが、実際に捨てに来た人は「夏場になると悪臭がして近所の方に大変迷惑だったけど、いまは生ゴミと家庭ごみを分別しているので悪臭がなくなって大変良かった」とのこと。住民の協力があることで生まれる循環は他にも。発酵の際に残った液体物は栄養豊富な液体肥料として使うことができる。農家の畑に散布するだけではなく町内34か所にタンクを設置。住民が家庭菜園などで使えるよう無料配布している。この液体肥料は南三陸町の復興を担う可能性がある。「南三陸さんさん商店街」の店舗に並ぶのは、液体肥料を使って育てたお米「めぐりん米」。「南三陸BIO」が町とともに目指しているのは、南三陸町産のブランド化。「めぐりん米」以外で液体肥料を使った商品はまだごくわずか。ブランド野菜などを作る動きを加速させたいとしている。また、運営企業は環境に配慮した事業者などに与える国際認証の資格を取得。これまで牡蠣の養殖場と南三陸杉のブランド化を目指す企業に認証を出した。震災から13年、地域全体で作り上げる環境に優しい循環でさらなる復興に向けて歩みを進めている。

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