米国大統領選挙。バイデン大統領に対する選挙戦からの撤退圧力は与党民主党のペロシ元下院議長や上下両院のトップなどからも大統領本人に伝えられたと報じられている。苦しい立場のバイデン大統領は新型コロナウイルスの感染で自主隔離を続けている。選挙戦継続か撤退か最終的に決めるのは、あくまでも大統領自身。ホワイトハウスは、大統領には軽い上気道の症状が出ているものの熱はなく新型コロナ感染症の治療薬「パクスロビド」の投与を受けているとする大統領の主治医の書簡を公開した。コロナへの感染が確認される直前に行われたラジオのインタビューで大統領は咳こみながら酷評されている討論会について説明をしようとした。民主党の重鎮は大統領に選挙撤退を求める圧力を高めている。シューマー上院院内総務が先週大統領と直接会談し選挙から撤退するのが最善だと伝えたことを最初に報じたのはABCだった。側近が大統領に現状を正しく伝えていないとの懸念がある中、シューマー院内総務は世論調査の結果を示し大統領が選挙を続ければ民主党が上下両院選挙で苦戦するおそれがあることを伝えた。ペロシ元下院議長とジェフリーズ下院院内総務も大統領に率直に懸念を伝えたといわれる。ただ大統領補佐官の幹部は18日、選挙戦を続ける大統領の決意は変わっていないと述べた。その一方で、他の情報筋は立候補を取りやめるよう求める声に大統領は以前よりも耳を傾けるようになったとしている。
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