米国大統領選挙まであと56日。ハリス副大統領とトランプ前大統領の最初で最後ともいわれているテレビ討論会がABCテレビ主催で行われた。激戦州の1つ、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催され、大統領選の最大のヤマ場となったこの討論会は、ハリス氏がトランプ氏に近寄り、握手を交わして始まった。物価高をはじめとした経済をテーマに討論はスタート。ハリス氏がトランプ氏を追及すると、トランプ氏はハリス氏に対して政策のプランがないなどと批判。女性の中絶問題では、ハリス氏がトランプ氏に態度を鮮明にするよう迫ると言葉を濁すひと幕もあった。不法移民の問題についての議論では、共和党・トランプ前大統領が「不法移民が住民のペットを食べている」と驚きの発言。今回の討論会は候補者同士での言い争いを防止するため、相手の発言中はもう片方のマイクはオフとなり、ハリス氏はトランプ氏の発言に表情で対抗した。前回の大統領選挙について、司会者に「2020年に負けたことを今認めていますか?」と問われると、トランプ前大統領は「いいえ、私はそれを全く認めません!」と述べた。討論会を取材したジャーナリストは「ハリスが討論会を制したと思う。トランプが完全に動揺しているように見えたときがたくさんあった」「どちらが勝ったとか、負けたとか言うつもりはないが、ハリスは非常に力強いパフォーマンスをしたと思う」。日本時間11日の討論会、CNNの緊急世論調査では63%がハリス氏、37%がトランプ氏が勝者と回答するなど、ほぼダブルスコアでハリス氏の勝利と報じている。
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