英・ロンドンから中継。今回の合意の覚書について、イラン側は軍事的な成果によって実現したものだと強調している。覚書の全容は明らかになっていないが、イラン側は限定的な妥協で合意に持ち込むことができたと受けとめている。アメリカは当初、軍事的な圧力によってイランに核問題での譲歩を迫っていたが、結果的には実現するに至らなかった。イランは戦闘を停止し核問題の決着は先送りすることに成功した。今後は長年続く経済制裁の解除につながる可能性もあり、イランとしては軍事力で劣る中でも戦略的な戦いによって自らが求めていた形で戦闘停止に持ち込んだことになる。60日間という制限付きの中でイランの核問題が最終合意までたどり着けるのか。これまでの核協議では双方の隔たりが大きく合意に至らなかった。トランプ大統領は「合意できなければ攻撃を再開する」と脅しをかけているが、イラン側も簡単に譲歩せず不安定な状況は続いていく。今回の覚書にはイスラエルが攻撃を続けるレバノンでの戦闘停止も含まれているが、イスラエル側は枠組みに応じるのかなどを含め公式の反応を示していない。トランプ大統領がどこまでイスラエルをコントロールできるかも今後の行方を大きく左右する。
