糸島さんは日経平均予想レンジを39,200円~40,000円とし「AI向け半導体装置をめぐる対中規制強化により下落基調が続いているが、きょうの日経平均は昨夜のアメリカ株式市場でテスラの決算発表があったが、サプライズはなかった。寄り付きは横ばいか小安くスタートするとみており、その後はアメリカ大統領選挙のハリス副大統領の発言や副大統領が誰になるかなどを確かめたいということで、ボックス系の動きを想定している」と話した。また、注目ポイントには「株高を支えてきた『3つの上昇ドライバー』」と挙げ、「第1はナスダック総合の株価の上昇、第2は円安、3つ目は日本の10年国債の利回りの金利上昇。この3つの動きから今後の日経平均を占いたい。日経平均は昨年末から今月11日まで26%上昇している。株価上昇の第1の要因となるナスダック総合は昨年末の最高値7月10日まで24%上昇している。2つ目のドル円は年初から今月10日まで15%円安、3つ目の日本の10年国債についても今月10日まで0.465%の金利上昇となっている。一方、日経平均のピークは7月11日で直近まで6%下落しており、同じ期間3つのドライバーも下落に転じている。今後の大統領選挙での対中規制強化に関わる発言で株価が左右されると見ている。第2の円安は9月の日銀の利上げとFOMCの利下げ、それぞれの期待が高まれば日米金利差は縮小となり、為替は円高で逆風になると見ている。第3の日本の金利高については、9月にコンセンサス通り利上げができれば中長期的に株高のドライバーとして意識されると思う。以上の3つの側面を好循環していけば目先の調整を経て9月に向けもう一度高値圏を目指す展開が期待できると思う」などと述べた。