マッカーシー下院議長と共和党の保守強行派の交渉が難航している。議長は、共和党の造反組がつなぎ予算を支持するなら国境管理の強化策を盛り込むとしているが、保守強行派の態度は変わらない。議長が29日の法案を採決にかければ可決できるかに、否決されると応えた。舞台裏では共和党内での交渉が激しさを増している。国土安全保障省は28日、約2万人の国境警備隊員が無休で働くことを強いられる。移民の急増に対処する地域を支援する連邦資金も枯渇すると警告した。地元当局者は、危険な状態が一層悪化すると警告している。テキサス州ラレドの市長は、政府機関が閉鎖されれば国境管理の人員不足を補えず、非常事態を宣言せざるを得ないという。マコネル上院内総務は、2日連続で下院共和党を非難した。上院の民主党議員は、マッカーシー下院議長の案に断固反対だという。