アメリカ・ロサンゼルス近郊で建設が進む野生動物専用の橋では、オオヤマネコの一種・ボブキャット・キツネ・クマ・シカなどが実際に渡るのではないかと予想されている。動物専用の橋の成功例としてよく挙げられるのがカナダ。1980年代から建設をはじめ、動物用の地下道が38か所、陸橋4か所が2014年に完成している。16年間でクマ・ピューマ・コヨーテなど大型哺乳類11種類が15万回以上行き来していることが記録されている。しかし完成当初はグリズリーやオオカミなど警戒心の強い動物がなかなか近づかず、慣れるまでに最長5年かかることもあったという。国民に興味を持ってもらうため、「完成した際にはどの動物が最初に渡るか」というコンテストを実施中。現在のトップはコヨーテ。現在建設中なのは101号線だが、118号線ではすでにある排水路を改修し動物が渡れるようスロープを設置した。ここを通り、いままでいなかったクマが移動しているという。中野さんは「適切なゾーニングという考え方の1つだと思うが、接触事故だけではなく生息域が分断されることで遺伝的な集団の難しさがある。それを避けるために生息域を拡大してあげるという効果も大きいと思うので、長期的に見ればそちらのほうが大きいのかも。非常に面白い取り組みだと思う。カリフォルニアならではの考え方で、新しい観光名所の1つになるんじゃないかなと思う」などとコメントした。
