米国・バイデン大統領は大統領選挙に向けて先週、開かれたテレビ討論会以降与党民主党の一部の議員から撤退を求める声が上がる中、4日放送されたラジオ番組のインタビューに答えた。大統領はこの中で討論会について「失敗だった」と認めたうえで、「これまでの私の3年半の実績を見てほしい」と述べ、選挙戦を継続する姿勢を強調している。複数の情報筋によると3日夜のホワイトハウスでの民主党知事らとの会談で大統領は「睡眠を増やし勤務時間を減らす必要がある」と伝えイベントは午後8時には終わらせるべきだと提案。先週の討論会後に風邪で医師の診察を受けたとも伝えたが、ホワイトハウスは記者団に健康診断は受けていないと語っていた。最新の世論調査ではトランプ前大統領が支持率でリードを広げ、バイデン氏に撤退を求める民主党議員は3人になった。一部の民主党議員はバイデン氏が撤退した場合はハリス副大統領のもとに結集するとしており、トランプ氏もそれを意識している。大統領と側近は党内の不安を鎮めようとしておりバイデン氏は支持者に選挙戦を最後まで戦うとしたが、一部、民主党議員は「2期目を果たせることを証明する必要がある」という。