米国大統領選挙に向けた民主党の全国党大会は22日、最終日を迎え、党の大統領候補に指名されたハリス副大統領が演説を行い、すべての米国国民のための大統領となることを約束すると訴えて支持を呼びかけた。みずからが労働者層が暮らす地域で育った中間層の出身であると語ったうえで中間層を対象にした減税策などの経済政策に取り組む考えを強調した。 共和党の大統領候補・トランプ前大統領はハリス氏が演説している間、SNSに繰り返し投稿。 ハリス氏ができていないことの一つとして移民政策を挙げているトランプ氏は西部アリゾナ州のメキシコとの国境地帯を訪問し、ハリス氏を批判した。11月の投票日まであと2か月余り。全米の最新の世論調査ではハリス氏が48.4%、トランプ氏が46.9%とハリス氏がややリードしている。バイデン大統領の撤退で急遽、民主党の候補者となったハリス氏は全米に中継されたおよそ40分間の演説を通じて、幅広い有権者にアピールを図った形となった。