米国大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が、日本時間のきょう午前行われる。両者が直接論戦を交わすのは初めてであるのと同時に、今回が選挙前唯一の機会になる可能性があると米国メディアは伝えていて関心が高まっている。民主党のハリス氏と共和党のトランプ氏によるテレビ討論会は、この後、日本時間午前10時から90分間、激戦州の一つ、東部ペンシルベニア州の最大都市・フィラデルフィアで行われ、全米に中継される。両者が直接論戦を交わすのは初めてで現時点で他に討論会の予定はなく、米国メディアは“今回が大統領選挙前唯一の機会となる可能性がある”と報じている。全米を対象にした各種世論調査の平均では、ハリス氏とトランプ氏の支持率は逆行している。ハリス氏は急遽大統領候補となってから公式な記者会見を開いておらず、人物像や政策が有権者に浸透していないという指摘も出ている。このため、討論会で大統領としての資質や実現したい政策を明確に印象付けられるのか注目されている。一方のトランプ氏は2016年以来、今回が通算7回目の党の大統領候補としてのテレビ討論会。トランプ氏はインフレや移民問題といった国民の間で不満が根強い分野でハリス氏の責任を追及していく構え。討論会でのパフォーマンスは、2ヶ月を切った残りの選挙戦の流れを変える可能性もあり、関心が高まっている。