米国大統領選挙まで1か月。共和党の大統領候補のトランプ前大統領は、ことし7月に自身が銃撃された事件現場で再び選挙集会を開いた。大統領選挙の投票日まで1か月となる中、トランプ氏は強いリーダー像を強調することで、大統領選挙の勝敗を左右するとされる激戦州での支持の拡大につなげるねらいがあると見られる。一方、民主党の大統領候補のハリス副大統領は、ハリケーンで深刻な被害が出た南部の激戦州・ノースカロライナ州を訪問した。米国では、先月下旬に上陸したハリケーンによる被害で少なくとも227人が死亡した(CNNテレビより)。ノースカロライナ州は大統領選挙の行方を左右する激戦州の1つで、危機管理に当たる姿勢をアピールするねらいがあると見られる。2012年の大統領選挙では選挙戦の終盤にハリケーンの大きな被害が出て、当時のオバマ大統領の対応が評価されたことが再選を後押ししたとされていて、今回もハリケーンへの対応が選挙戦に影響を与えるのか関心が集まっている。