米国大統領選挙は投票日が25日後に迫り、両陣営による個別訪問など有権者への働きかけがラストスパートに入っている。高橋祐介解説委員が「米国の選挙では有権者に対する個別訪問が認められていて、選挙戦が終盤に入ると電話作戦と並んで特に重視されるのが通例。民主党のハリス陣営は激戦州で大都市の郊外を重点に運動員が個別訪問を行ってデータを駆使して投票先を迷っている有権者を見つけ出すいわばお宝探しに余念がない。ところが共和党のトランプ陣営は今回はそうした活動を郊外では活発に行わず、その活動資金も大富豪のイーロン・マスク氏らが作るスーパーパックと呼ばれる政治団体に外注している。トランプ陣営はこれまで投票にほとんど行ったことがなかった保守的な有権者こそがお宝だとして票の掘り起こしに力を入れている。前回4年前の選挙は、コロナ感染を防ぐために期日前投票や郵便投票に関する規制が多くの州で緩和され、投票率は近年では非常に高い66%を超えた。郵便投票は不正の温床だと主張したトランプ氏は今回は一転してどんな方法でも早めに投票をと呼びかけている。このため投票率は少なくとも激戦州では前回並みかそれ以上になる可能性もあるという見方もある」とスタジオで述べた。