長井惠子さんは92歳となっている。頭の体操のために85歳から英会話教室に通っているのだといい、流暢な英語を話してくれた。お宝はインカ帝国が滅びる16世紀前半まで栄えたアンデス文明の土器とされるもの。動物の頭に注ぎ口がついたユニークな形であり、亡き夫の残したものであり、実際に夫は1960年代に中南米旅行のコーディネーターの経験がありその際にペルーで世話になった人から譲られたという。予想は5万円だったが、評価額は10万円だった。谷一尚氏によると紀元前800年頃にペルー北海岸で発見されたクピスニケ文化の黒色磨研土器であり低温で燻焼きにすることで独特の黒に光るのだという。埋葬のときに使われたものと見られるが、1985年にペルーが文化財保護法を施工したことで現在は国外への持ち出しが禁じられた貴重な品となっている。