吉川さんはきょうの経済視点に「エネルギー問題」と挙げ、「短期的に来年の景気を考える上でも中長期的に見ても、日本経済にとって1つの重要な要素だと思う。来年の景気に関して言うと、最近議論になっている実質賃金が上がるかということについても、原油が安定していれば政府は補助を出さなくても賃上げに反映して実質賃金が上がって消費が伸びる。逆に原油が上がると産油国に消費税をかけられたようなものなので、同じ量の原油を輸入しても所得は海外に行ってしまう。結局は企業収益化家計所得か財政かのどこかが悪くならざるを得ないので、景気の足かせになる。長い目で見るとIT化が進むとどうしても電力を食うので、中長期に渡っていかに安定的に高すぎない電力を供給するのかというのが日本に対する投資が増えるかどうかの大きな鍵になる。総選挙後にぜひ活発に議論していただきたい」などと話した。圷さんは経済視点に「強まる不確実性。しかし達観すれば…」と挙げ、「今後衆院選があり、その後はアメリカの大統領選がありと非常に強い不確実性がマーケットを覆っている状況だと思う。だからこそ機関投資家がポジションを軽くしてリスクを回避すると言う動きを取っていると思う。選挙の結果急激な円高に繋がる要素も少ないと思う。達観すればマーケットは短期的に振れるかも知れないが、業績がしっかりしていればまた上がると考えるのが自然何だと思っている」などと話した。